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【青信号で今週も】治っていくということ 大和田潔
2012/01/23 06:57更新
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地震による甚大な被害を受けた日本ですが、これから、ゆっくりとでもよみがえっていく努力が必要だと感じています。ある本によると、災害は短期的には大きな損害でも、さまざまな問題点を明らかにすることになるため、長期的には成長の起点になると記されていました。あきらめずに私たちが努力することだけが救いになっていくものと考えています。
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記事本文の続き 日本の災害からの復興は人間の体が病気から回復していく過程によく似ています。今回の日本がかかった病気(災害)は重症で、甚大な障害をこうむりました。私たちは大きな病にかかると、「治らないかもしれない」「もうダメになってしまうかもしれない」と弱気になります。そんなときには、希望を失わず、回復するために治療に専念することが一番大切です。
私たちは、病気になって床にふしてしまうことがあります。高熱が出たり、下痢がひどかったり、嘔吐(とうと)や咳(せき)が悪化して寝ていなくてはならないこともあります。あるいは、手足にケガを負ったり、気持ちが落ち込んだりして休養が必要なこともあります。そうしたときは、きちんと静養して体が回復するのを待つ必要があります。
まだ病気やケガが小さなうちに休息をとって回復すれば、早く復帰できますが、無理して病を大きくしてしまうとなかなか治すことができなくなってしまいます。例えば、肝臓も同様で、飲酒によって引き起こされるアルコール性肝炎やメタボリックシンドロームによる脂肪肝は、原因の除去によって回復させることができます。可逆性変化と呼ばれる状態です。
ところが、これらの変化が継続して肝臓の細胞のまわりに硬い線維(せんい)が取り囲むようになってくると、その時点で原因になるアルコールを止めたり、メタボリックシンドロームを改善させても、もう回復は望めません。肝硬変と呼ばれる不可逆性の病気に変わってしまいます。どんな病でも、もとに回復できる可逆性の状態のうちに、そのことに気づいて改善させていく必要があります。思いたったが吉日。異常に気がついたときから回復に努めればよいのです。
(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)
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