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薬物をやめさせるまでが仕事 警部補、乱用者への思い語る

2009/11/02 11:37更新

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警察生活最後の5年を「集大成」と語る梶野警部補=6日午後3時20分、川越署 

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 「梶野さん、元気ですか」。かつて取り調べを担当した出所者からひっきりなしにかかってくる電話が人柄を象徴している。

 警察官になって33年。そのうち22年間、生活安全分野で薬物犯罪などを扱ってきた。「私は本人に必ず『お前が薬をやめて、やっとおれの仕事が終わるんだ』って言うんですよ。きっかけを与えたいと思ってね」。乱暴な言い方の裏にぬくもりが感じられる。

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記事本文の続き 警察へのあこがれは9歳から持っていた。「実家の隣が警視庁の人で、東京五輪の開会式の日にパトカーに乗せてもらったんです。それでお巡りさんが好きになりました」。高校卒業後、大学に進んだものの、「勉強が嫌い」で中退。「好きなお巡りさんになろう」と決意した。

 これまで薬物の乱用者を「数限りなく捕まえてきた」。若いころは夢中で駆け抜けてきたが、40歳ごろから「やめさせることが一番」と考え、親身になって話を聞くようになったという。

 それだけに更正した出所者からの連絡が何よりの喜びだ。かつて取り調べをした男性は、刑務所でパソコンを学び、現在は飲食店のマネジャー。「今でも連絡が来ます。やっぱりうれしいですよね」と顔をほころばせる。

 平成20年に川越署に赴任し、現在は刑事課の暴力犯係長。「あとの5年は集大成。成果よりも経験をどれだけ伝えられるかだと思っています」。まだまだ目の輝きは衰えていない。(行場竹彦)

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