【サブカルちゃんねる】文学でも 熱い同人誌フリマ
2010/01/05 16:03更新
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《380サークル集結 本格的批評誌》
文学を語りたい。社会に対する考え方を言葉にしたい。そんな思いを持った人たちが集まる場所が増えてきた。昨年12月6日に開かれた「文学フリマ」には、批評や創作を収録した同人誌を販売するサークルが大集合。新しい書き手を探そうとする愛好家が来場してにぎわった。大学生に読んでもらいたい本を、大学生が討論で決める「第3回大学読書人大賞」の候補作も18日に発表になって、5月の公開討論会に向けて批評の言葉がこれから交わされる。
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記事本文の続き 380のサークルがホールを埋め尽くして並んでいる。テーブルの上には、書店で売っている文芸誌に負けない厚みとデザインを持った同人誌が並び、買い求める人で行列ができている。
「アラザル」という同人誌を販売していたのは、批評家の佐々木敦氏が開いていた、批評家を養成する講座の門下生たち。学んだことを実践したくても、活動する場は少なく、起用されるのも著名人か賞の受賞者に限られる。思いを世にぶつけられる場が欲しいと「アラザル」を立ち上げた。
今回が第3号。村上春樹の「1Q84」や作曲家の一柳慧、漫画家の杉浦日向子について語った評論が並ぶ。これまでの活動を見て、商業誌から依頼を受ける人も出始めているという。
漫画同人誌即売会の「コミックマーケット」が、大勢の来場者を集めプロも生みだしている状況を参考に、文学でも既存の出版社ではないチャンネルから新しい書き手を生み出せないか。そんな問いかけから2002年に始まった文学フリマ。参加者も増えて定着してきたことから、09年からは年2回へと移り、12月に第9回が開催された。
■直接伝えられる場
プロの参加も少なくない。主に社会批評を掲載する雑誌「ロスジェネ」は書店販売も行っているが、「売れるものしか置こうとしない状況が強まっている。求める人に直接伝えることができる場が必要」(浅尾大輔編集長)と考え参加を続けている。
アニメーション作家の山村浩二氏がつづった文章をまとめた冊子も登場。商業ベースに乗りづらい本も、同人誌にすれば届けられる。出版市場が縮む傍らで、文学フリマの重みは高まる。
学生の評論意欲を吸い上げ、賞の形にしたのが、出版文化産業振興財団が支援する大学読書人大賞。文学サークルの学生から大学生に読ませたい本を募り、上位にきた作品について討論して1作を選び出す。3回目の今回は「1Q84」や伊坂幸太郎「あるキング」などが候補に。5月の公開討論で熱い議論が戦わされ、大賞が決まる。
(谷口隆一/SANKEI EXPRESS)
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