【ステージドア】「ボニー&クライド」 濱田めぐみさんインタビュー
2011/12/26 15:32更新
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≪新たな自分試せる場所へ≫
伝説のギャングを描いたブロードウェーの最新ミュージカル「ボニー&クライド」が来年1月、日本で初演される。ボニー役には、劇団四季で数々のヒロインを演じてきた濱田めぐみ(39)。退団後初となるミュージカルに、「初めて尽くしの舞台をお客さんと一緒に作り上げたい」と意気込む。
■憧れのギャング
物語の舞台は、世界恐慌まっただなか、1930年代の米テキサス。映画スターを夢みるボニーは、派手なギャングに憧れるクライド(田代万里生)と恋に落ちる。窃盗、銀行強盗…と犯罪を繰り返す“ギャングカップル”は、警察から追われ、壮絶なラストを迎える。映画「俺たちに明日はない」で有名な実在の人物を描いたミュージカルだ。
「脚本を読んでも、ボニーとの距離が縮まっていかない気がしたんです。普通じゃない状況で普通の会話をする。心の動きがイメージできない役で…」と苦労を明かす濱田。しかし、彼らの生き方は、息苦しさを感じていた当時の若者たちから英雄視されていく。
「考え方が、当時の女性より先を行っていたのかな。恐れる前に行動を取れる彼女の感覚がうらやましかったのかも。銀行や警察など“権力”を狙ったから、自分たちの代わりに憂さを晴らしてもらっている気にもなったのでしょう」
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記事本文の続き 自分を表現したい。殻から出たい。そんな衝動に従って行動したことが、多くの若者の支持を得た、と濱田は考える。
■衝動を燃やす
濱田自身にも昨年末、大きな転機が訪れた。「新たな自分を試せる場所があるならやってみたい」と15年以上活躍した劇団四季を退団。
「四季では皆がゼロから舞台をつくりあげますが、外では個人がイメージを持ち寄り、演出家がまとめていくんです」
ミュージカル曲を作曲したフランク・ワイルドホーンをうならせた美声には、四季時代から定評がある。だが、「フレーズは一緒でも、(場面によって)音階やリズムが違う。難しいです」と苦戦した。日本初演だけに、プレッシャーも大きい。それでも「伝説のギャングを今、演じることに意味がある」と熱く語る。
「行動するには原動力となる衝動が必要だけれど、情報があふれ、人と会話しなくても生きていける現代は、その力が弱い気がするから」
「衝動の火がこうこうと燃えている」と評するボニーを演じる濱田が、新たな世界で情熱の火を燃やし始めた。
(文:道丸摩耶/撮影:鈴木健児/SANKEI EXPRESS)
◇
■はまだ・めぐみ 1972年8月2日、福岡県出身。95年12月、劇団四季オーディションに合格し、3カ月後に「美女と野獣」のヒロイン、ベルに抜(ばっ)擢(てき)される。「ライオンキング」「ウィキッド」でもヒロインを演じ、伸びのある歌唱力で観客を魅了した。
◇
【ガイド】
■東京公演 2012年1月8日~22日、青山劇場 ホリプロチケットセンター。(電)03・3490・4949
■大阪公演 1月28、29日、新歌舞伎座。(電)06・7730・2222
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