【韓流エンタメ】俳優 ペ・ヨンジュン 「延べ10万人集客」パワーの秘密
2009/10/06 15:27更新
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9月末、東京ドームで行われたアニメ「冬のソナタ」の完成披露と、韓国の伝統文化を紹介した自著『韓国の美をめぐる旅』の出版記念の2つのイベントに相次いで出演し、全国各地のサテライト会場を含め、延べ10万人を動員した。来日は1年3カ月ぶり。衰えを知らず、バージョンアップすらしていく“ヨン様パワー”の秘密はどこにあるのか。
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記事本文の続き ■著作はベストセラー入り
初めはただの若くてハンサムな青年だった。1996年9月から翌年4月にかけて放送された出演ドラマ「初恋」で最終回の視聴率が韓国ドラマ史上最高の65.8%と驚異的な数字を記録したものの、どこにでもいるありふれた青春スターに過ぎなかった。
だが、2002年に放映のドラマ「冬のソナタ」が中国や日本をはじめアジアの各国でブレーク。彼は次第に「アジュンマ(おばさん)アイドル・ヨン様」として特別な存在になっていく。
07年の主演ドラマ「太王四神記」では部下を気遣う新しいリーダー像を演じて高視聴率を獲得。昨年は韓国文化勲章花冠を受けた。9月23日に韓国で発売された伝統文化を紹介した著作は既に10版を重ねてベストセラーに入り、「2010~2012韓国訪問の年」キャンペーンの韓国文化広報大使にも任命されている。もはや並の韓国スターの枠を超えた活躍ぶりだ。
映画会社のスタッフをしているところをスカウトされて1994年にドラマデビューしてから、出演作はドラマが11に、映画が2つ。徹底したイメージ管理をして自分が納得した作品にしか出演しない。ここ数年はレストランや芸能事務所の経営にもかかわって俳優として登場するのは2~3年に一度だ。
その代わりにクマのぬいぐるみだの、エコバック、マッコリだのとタイアップ商品が続々と発売される。渇望感を募らせたファンは、彼を待つ間につい財布のひもを緩めてしまう。
■まじめで頑固
節目の度に何かしらドラマチックな出来事が降ってきて話題を集めるのもこの人の運だ。04年11月の写真展のオープニングセレモニーはファンの転倒事故で謝罪会見になったし、07年末のドラマ撮影では完成間際になって肩やひざを痛め、松葉づえでクランクアップした。
今回も本の執筆で8月下旬までに体重が10キロ落ち、9月17日に倒れて緊急入院。低血圧に低血糖で、初期の敗血症と診断された。(9月)21日には翌日に控えた国立中央博物館での出版記念会見を前に退院したが、登壇した彼の左手の甲にはうっすらと点滴の跡が残っていた。
それでも背筋をぴんと伸ばし、カメラの放列の前ですべてのレンズに目配りしながらポーズをとる姿はりりしくも美しい。取材に協力した先生たちを紹介し、長引く会見時間に高齢の師を気遣って丸椅子(いす)を薦める姿に誠実な人柄が垣間見える。
「まじめで頑固」。彼を知る人はみな口をそろえる。2つの仕事を同時並行で進めるような器用なまねはできないだろう。目の前の仕事に寝食を忘れて取り組む。その集中力こそが今日のヨン様をつくってきたのに違いない。
(早坂礼子/SANKEI EXPRESS)
◇
■Bae Yong Joon 1972年8月29日、ソウル生まれ。180センチ、75キロ。血液型O型。成均館大学映像科中退。94年「愛の挨拶(あいさつ)」でドラマデビュー。「初恋」「愛の群像」「ホテリアー」から「太王四神記」まで11作に主演。2002年の「冬のソナタ」でアジアのトップスターとなり、ヨン様と呼ばれる。映画は03年「スキャンダル」と05年「四月の雪」。08年に韓国文化勲章花冠を受け、今年9月に処女作「韓国の美をたどる旅」を出版した。韓国と日本でレストランをプロデュースし、エンターテインメント会社に投資するなどビジネスも展開。寄付活動にも熱心。独身で家族は祖母に両親と妹。
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