新型ワクチン 混乱なく接種を進めたい
2009/10/19 07:57更新
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記事本文
【主張】
国内の新型インフルエンザの流行が本格化する中で、19日からワクチンの接種が始まる。最初は患者の治療にあたる医療従事者が対象となり、妊婦や基礎疾患を抱える人たち、子供などへの接種も来月から順次、開始される。
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記事本文の続き 厚生労働省によると、インフルエンザのワクチンには感染を防ぐ効果は期待できないが、重症化防止には一定の効果が期待できるという。重症化リスクを抱えた人をみんなで守る手段としてワクチンをとらえ、全国の医療機関で混乱なく優先接種が進められることを期待したい。
接種開始に先立ち、厚労省と専門家の意見交換会では、13歳以上のワクチン接種は2回ではなく、1回接種が妥当とする見解が示された。成人を対象にした調査で、以前にかかった季節性のインフルエンザやワクチン接種により、新型インフルエンザに対してもすでに何らかの基礎免疫を持つ人が多いと考えられるからだ。
子供が新型インフルエンザにかかっても、両親はかからないケースもある。すでに基礎免疫を持っている人が多いとすれば、重症化防止の面でも朗報である。
厚労省は国産ワクチンの年度内供給見通しを2700万人分としていたが、1回接種なら供給能力はさらに増す。優先対象ではない人たちにも、希望があれば輸入分を回せるようになるだろう。
いまのところ新型ワクチンには輸入、国産とも重篤な副作用は報告されていない。それでも大規模な接種になるだけに、臨床試験だけでは予測できない事例もあり得るだろう。接種開始後も副作用情報の迅速な把握と共有に万全を期し、多くの人が安心してワクチンを受けられるようにしたい。
一方で、ワクチンはいますぐ打っても免疫がつくまでに2週間程度はかかるし、効果も万能ではない。当面の流行には対応できないことも認識しておくべきだ。
国内の定点医療機関からの患者報告は、5~11日の1週間で1医療機関あたり12・92と前週(6・40)より倍増した。全国の患者数に換算すると1週間で64万人、累計では推定234万人になる。とくに大都市圏では5~14歳の患者報告が急増している。
安定的な医療提供体制の維持や手洗い、うがいなど個人の感染防護策による流行の拡大防止といった対策の重要性も、改めて認識しておく必要がある。
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