女性の心をつかんだ「マッサージソファ」
2009/11/14 18:39更新
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【ヒット商品誕生記】
マッサージチェアならぬ、「マッサージソファ」。パナソニックが今年5月に発売したソファ型のオシャレなマッサージチェアが話題を呼んでいる。
「マッサージチェアを主婦に使ってもらえないか」という提案は以前からあり、同社は平成19年に都会のマンション暮らしを想定した「アーバン」シリーズを発売。小型化し、カラーデザインを充実させたが、主婦層には浸透しなかった。
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記事本文の続き 「主婦層を狙うこと自体、無理なのでは…」。社内ではそんな声がささやかれる中、商品企画担当のパナソニック電工ヘルシー・ライフ事業部の樺山雅樹さんは「まだやり残していることはあるはず」と同年末、どんな商品が望まれているか再調査を始めた。
東京で3週間、女性顧客から使い勝手や改善点などをリサーチしたほか、デザイナーやインテリア関係の専門家にも話を聞いた。ある女性ユーザーに「部屋の真ん中の大きなマッサージチェアに自分が横たわる姿は想像できない」と言われ、「今までの商品では売れないと実感した」(樺山さん)。
「マッサージチェアをオシャレにするのではなく、ソファにマッサージ機能を組み込む」というコンセプトに揺らぎはなかった。見た目を重視しながらも、性能は落とさず、とくに肩こりや脚のむくみに悩む女性向けには首から腰までと脚のマッサージ機能は外せない。技術者との折衝は、ぎりぎりまで続いた。
ソファの形にこだわって背もたれをできるだけ低く抑えると、背面のマッサージ機械も短くしなければいけない。そこで従来は直線だった機械を、曲線にして座面にまでのばし、腰までのストロークを確保した。また、ソファに見せるために、最も苦労したのは脚の部分。どうしても収納式にしたかったが、スペースが狭くうまくいかない。ギリギリまで知恵を出し合い、なんとか間に合わせることができた。
10色のカバーを用意するなど、デザイン性に徹底的にこだわり、今年度グッドデザイン賞金賞も受賞。5月の発売以来、すでに9月末までの販売台数は3万台を超えるヒット商品となっている。横山さんは「『次はこういう商品にしてほしい』といった前向きな反応が多くありがたいです」といい、さらなる改良と市場獲得に意欲をみせる。
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