無音・エコカー、事故防止で「音出し」検討
2009/06/06 20:44更新
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ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などのエコカーは“普及元年”を迎える中、エンジン音がしないため、歩行者が気付きにくい電気モーターによる走行が、事故の原因になりかねないとの指摘が出ている。国土交通省によると、音が静かな静粛性が原因の事故は報告されていない。ただ、HVだけでも今後10年間で世界販売台数が20倍以上に増えるとの予測もあり、エコカーの本格普及に備え、国連が今春から国際基準の検討に乗り出したほか、国内メーカーも走行時に音を発生させる装置の開発を始めている。
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記事本文の続き 5月下旬の雨の日、都内で、トヨタ自動車のHV「プリウス」を運転していた30代の主婦は、思わずブレーキを踏んだ。狭い一方通行の道路を低速で走っていると、左前方を傘を差しながら自転車で走っていた高齢者が車の前に出てきたからだ。
プリウスの場合、発進時や低速時はモーターだけで走行するため、歩行者は後ろから車が近づいてきたことにまったく気付いていなかったようだ。
トヨタ自動車やホンダが今年発売した新型HVが絶好調の売れ行きをみせ、三菱自動車や富士重工業が相次いでEVの市販を始めたことで、街中を走るHVやEVは一気に増える。JPモルガン証券では、HVの世界販売台数は2008年48万台から20年に1128万台に拡大すると予測する。今後、主婦が経験したような“ヒヤリ”だけでは済まず、事故が起きてしまう懸念はぬぐえない。
世界的にもこうした議論が高まってきたことを受け、国連は作業部会を立ち上げ、国際的な基準づくりに着手。米国では視覚障害者団体が政府に対策を要求している。
日本でも国交省が検討を始めているが、現在は省令で、警報音と紛らわしい音を出すことが原則として禁じられている。このため、同省では「国際基準が決まれば、省令改正で例外的に対応できるようにする」としている。
一方、国内メーカーでも、トヨタグループが5月に視覚障害者ら約30人を対象に、モーター走行の音を体験してもらう催しを開くなど、安全への取り組みを積極化。走行時に音を出す装置についても、「オルゴールのような優しい音を出して走る案などがある」(関係者)としており、コスト面への影響も含め、検討を進めている。
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