英議会、EU離脱案採決見送り 首相は延期申請否定

 【ロンドン=板東和正】英国の欧州連合(EU)離脱問題で、英下院は19日、離脱条件を定めたEUとの新たな協定案を審議した。政府は同日中に協定案を採決にかける予定だったが、採決を保留する動議が賛成多数で可決され、協定案の採決は見送られた。英政府は国内法の規定で10月末の離脱期限の延長をEUに求める義務があるが、ジョンソン英首相は延期申請の意向はないと表明した。

 英国では19日までにEUと合意した新たな離脱協定案が議会で承認されない場合、離脱期限を来年1月まで延期するようEUに申請することを政府に義務づける新法が成立している。

 だが、ジョンソン氏は動議の可決後、「EUと延期を交渉するつもりはなく、法律もそれを強要していない」と述べ、22日に協定案を採決にかける考えを強調した。だが、EUと17日に合意した新たな離脱を19日の採決で可決にもちこむ戦略を描いていたジョンソン氏にとっては痛手だ。

 採決保留の動議は野党議員が提出し、協定案の採決に先立って採決された。採決の結果、賛成322票に上り、議長団などを除いて実質的に可決に必要な過半数(320)を上回った。反対は306票。

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