米朝首脳会談 具体性に欠けた共同声明 トランプ氏、直感で合意? 北のシナリオを既成事実化

 【ソウル=名村隆寛】史上初の米朝首脳会談でトランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が署名した共同声明は、「包括的」(トランプ氏)で、北朝鮮の核問題をめぐる過去の合意文書に比べ、具体性に欠けるものだった。一方の北朝鮮には、これまで以上に満足できる合意内容のようだ。

 米朝会談では「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」で合意できるかが最大の焦点だった。だが、共同声明では、北朝鮮が「朝鮮半島の完全非核化に向けた努力を約束する」に終わった。非核化を保証するのは「米朝相互の信頼醸成」だけという。

 その見返りとして、トランプ氏は「安全の保証」を金正恩氏に約束した。金正恩政権が繰り返し要求してきた“宿願”の体制保証を確約したわけだ。

 1994年の米朝枠組み合意では黒鉛減速炉などの凍結や国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れが明記され、同合意を確認した2000年の米朝共同コミュニケでは協議継続中の長距離ミサイルの発射中止が盛り込まれた。

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