金正恩氏電撃訪中 中国を無視できない朝鮮半島の悲哀

 北京駅(奥)に入る北朝鮮の要人を乗せたとみられる車列=27日(共同)

 北京駅(奥)に入る北朝鮮の要人を乗せたとみられる車列=27日(共同)

 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の訪中は、最高指導者となり7年目の初の外国訪問ではあるが、朝鮮半島の南北にとって中国がおろそかにできない存在であることを改めて示した。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年12月、主要国の中で米国に続き中国を訪問した。だが、北朝鮮の弾道ミサイルに対処する米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に中国が反発し韓国に経済制裁を加えるなか、中国側の対応は極めて冷ややかなものだった。

 文氏と習近平国家主席による首脳会談後の共同声明採択や共同記者会見が見送られるなど、中国の徹底的な“冷遇”に韓国世論は「屈辱的だ」と激怒。しかし、文氏は帰国後も中国に対し強い態度に出られず、韓国の対中外交の限界が露呈した。

 一方の金正恩氏は父、金正日(ジョンイル)総書記の死去から6年、高官の相互訪問はあったものの、核実験や弾道ミサイル発射を続け中国を刺激し続けた。北朝鮮が名指しで中国を批判したこともあり、中朝関係は前例がないほどまでに冷え込んだ。

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