フジモリ家で党3分裂も?「ペルー史上最大の政治的地震」

 【リマ=住井亨介】恩赦を受けたペルーのフジモリ元大統領の今後について、地元高級紙「エル・コメルシオ」のホワン・パレデス政治論説委員(70)が産経新聞とのインタビューに応じた。クチンスキ大統領への罷免決議案がフジモリ派一部議員の棄権などで否決されたことを踏まえ、「フジモリ氏はクチンスキ氏に対して優位に立つ。彼は自らが(政権が不安定な)クチンスキ氏を救う作戦の主人公だと自覚しているはずだ」と述べ、依然強い政治的影響力を保持するフジモリ氏が政権を左右していくとの認識を示した。

 パレデス氏は「フジモリ氏は(ペルーで)今世紀最大の政治的影響力を持つ政治家だ」と評価した上で、「今後表に出て活動するのか、陰で人を動かしていくのか決めていないだろう。健康状態が落ち着いてからの判断になるが、彼が政治から引退することは考えられない。彼にとって最良の薬は『政治権力』だ」と述べた。

 罷免決議案の採決で棄権したフジモリ氏次男ケンジ氏らがクチンスキ氏と恩赦に関する取引したとされることについて、「党内で(決議案提案を主導したフジモリ氏の長女ケイコ党首らとの)分裂が完全に明らかになった。恩赦はペルー史上最大の『政治的大地震』だ」とした上で、「党は(フジモリ氏を支持する)アルベルト派、ケイコ派、ケンジ派に分割される可能性がある。若手議員を中心とした新しい『フジモリズム』が生まれる可能性もあり、情勢は流動的だ」と指摘。「フジモリ氏にとって今一番重要なのは、フジモリ家の一致団結をアピールすることだ」と語った。

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