APEC首脳会議 台湾代表、習近平氏とは握手だけ? 際立つ孤立感

 【ダナン=田中靖人】台湾からアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した野党、親民党の宋楚瑜主席(75)が、中国の習近平国家主席と接触できたかが注目されている。10日夜には随行の高官の話として、習氏と関連会合で車を待つ際に握手したと伝えられた。だが、公式会談は望むべくもなく、孤立感が際立った。

 宋氏の派遣は昨年に続き2回目で、前回は「10分間超」の接触に成功した。中国の圧力で国際組織や会議からの締め出しが続く台湾にとり、APECは多国間会議に正会員として参加できる貴重な機会だ。だが、中台は民主進歩党の蔡英文政権下で当局間対話が途絶えており、蔡氏は今回もあえて野党の党首に習氏との接触を託した。

 宋氏は中台分断前の中国・湖南省生まれで、「台湾独立」色の強い民進党とは本来、立場が異なる。中国国民党で李登輝総統の側近として頭角を現したが、2000年の総統選を機に離党し、親民党を創設した。14年に北京で習氏と会談したこともある。

 ただ、中国は「国際的」な場で、台湾と対等な地位で公式に接触することは避ける。今回は非公式でも優先順位は低かったようだ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ