ユネスコ新事務局長「透明化へ改革」 会見で新体制構築に意欲

 【パリ=三井美奈】国連教育科学文化機関(ユネスコ)総会は10日、フランス出身のオードレ・アズレ新事務局長(45)の指名を承認した。アズレ氏は記者会見で「ユネスコの透明化を進めるため、改革が必要だ」と述べ、米国やイスラエルの脱退表明を受けて新体制の構築に意欲を示した。

 アズレ氏はフランスの前文化通信相。2009年から2期8年務めたイリナ・ボコバ事務局長(ブルガリア出身)の後任として先月、ユネスコ執行委員会で選出された。女性事務局長はボコバ氏に次いで2人目で、就任は今月15日。

 記者会見でアズレ氏は、「ユネスコは政治、財政の両面で問題に直面している」と発言。ユネスコの「反イスラエル偏向」を理由に最大の拠出国だった米国、さらにイスラエルが脱退を表明したことについて危機感を示した。「国際的対話からの離脱は、ひどい結果を招くことは歴史が示している」とした上で、「対話を広げ、ユネスコの役割を訴えていくこと」を課題にあげた。

 紛争や過激主義、地球温暖化、ポピュリズム(大衆迎合主義)といった国際社会の問題をあげ、「教育や文化、科学の分野でユネスコだけが担える役割がある」と訴えた。

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