北朝鮮の暴言の裏には… 金正恩政権が恐れる、日本の“先制攻撃”

「火星14」型核弾頭と題された図面の前で「水爆」とみられる物体を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。朝鮮中央通信が3日配信した(朝鮮通信=共同)

「火星14」型核弾頭と題された図面の前で「水爆」とみられる物体を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。朝鮮中央通信が3日配信した(朝鮮通信=共同)

 「取るに足らない日本列島の4つの島を核爆弾で海中に沈めるべきだ」「日本はもはや、われわれの近くに置いておく存在ではない」。北朝鮮は、国民の怒りの声として、対外機関の声明でこう日本を非難した。合同軍事演習を続けた米韓に対するのと同等の強い言葉での糾弾だ。

中距離弾道ミサイル「火星12」の発射訓練。日時不明。朝鮮中央通信が16日配信した(朝鮮通信=共同)

中距離弾道ミサイル「火星12」の発射訓練。日時不明。朝鮮中央通信が16日配信した(朝鮮通信=共同)

 北朝鮮は「千年の宿敵」として、これまでも日本批判を繰り返してきた。だが、一つの発言からトーンが過激さを増す。小野寺五典防衛相が8月の就任後、北朝鮮のミサイル拠点を破壊する「敵基地攻撃能力」の保有を検討するとした発言だ。小野寺氏を名指しし、「日本列島は一瞬で焦土化できる」と警告した。

 北朝鮮は、先制攻撃を連想する米戦略爆撃機の朝鮮半島への飛来や、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の拠点を狙う米韓の「斬首作戦」にヒステリックに反発してきた。その戦列に自衛隊が加われば、北朝鮮にとって米韓軍を対象に描いてきた戦略が崩れることになり、何としても避けたいと恐れている裏返しといえそうだ。

次ページただ、今回の制裁決議後の公式表明は「全面的に排撃する」とした…

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