コール元独首相死去 「偉大な欧州人」世界から悼む声

 【ベルリン=宮下日出男、ワシントン=加納宏幸】ドイツのコール元首相の死去を受け、メルケル独首相は16日、訪問先のローマで「深い悲しみに満ちている」と述べた上、「偉大なドイツ人、偉大な欧州人だった。コール氏はわれわれの記憶に今後も生き続ける」と強調した。

 旧東独出身のメルケル氏にとってコール氏は政治の恩師でもある。メルケル氏は「今日までのことはコール氏なしに考えられず、個人的にとても感謝している。彼を思い起こすと、頭が下がる」とも語った。

 フランスのマクロン大統領はツイッターで「偉大な欧州人を失った」と追悼し、コール氏を「統一ドイツと独仏友好の設計者」と称賛。コール氏とミッテラン元仏大統領が手をつないだ写真を投稿した。

 欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は「コール氏がいなければ、(単一通貨)ユーロもなかった」とし、「コール氏は欧州の家に生命を吹き込んだ」とその偉業をしのんだ。

 米国のブッシュ(父)元大統領は16日、コール氏を「冷戦後の欧州で最も偉大な指導者の一人だ」とたたえる声明を発表。「良き友と緊密に協力できたことは私の人生で最高の喜びであり続ける」とした。

 ゴルバチョフ元ソ連大統領もコール氏は「他者の利益を考慮し、不信を克服して相互信頼を成し遂げた」と評し、「ドイツや欧州、世界の歴史に足跡を残した傑出した人物」との声明を発表した。

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