ロンドン火災 見栄え重視の外壁 火の回り早める? 出火から15分で全体が炎上

 【ロンドン=岡部伸】ロンドン西部の高層アパートで起きた大規模火災で、警察当局は15日、昨年までに大規模改修を行った際、見栄え重視で外壁に燃えやすい素材を使用したため、出火から15分程度で建物全体に炎が広がったとの疑いを強めた。施工業者から事情を聴いている。

 消防当局者は上層階は特に崩壊の恐れが強いとして、捜索に訓練犬が投入されたと明らかにした。捜索は「数週間かかる可能性がある」としている。約600人いたとみられるアパート住人のうち、数十人の行方が不明となっている。

 火災のあった高層アパートは、ケンジントンチェルシー区が改修に取り組み、昨年までの2年間で約1千万ポンド(約14億円)をかけ、内装、暖房システムのほか防水効果を高める外壁工事を終えたばかりだった。英メディアによると、施工業者の計画書では「建物の見栄えを良くして、外観を現代風にする」との目的が強調され、表面を覆う外壁に燃えやすい樹脂などの素材が使われていた。

 メイ首相は15日、現場視察後に「(火災から)学ぶべき教訓があるならば学び、行動を起こす」との声明を発表、全面的な調査を実施する考えを表明した。英内務省のハード閣外相(警察・消防担当)は、同様の大規模改修を行った高層住宅について一斉点検を実施すると明らかにした。

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