トランプ氏がカタールの孤立容認つぶやく→政権自ら火消しに走る

 【ワシントン=加納宏幸】ペルシャ湾岸のカタールに対してサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など6カ国が国交を断絶した問題で、トランプ米大統領は6日、ツイッターでカタールの孤立化を容認する発言を行った。だが、カタールには大規模な米軍部隊が駐留。ホワイトハウスや国防総省はサウジなどに冷静な対応を呼びかけ、火消しに躍起になった。

 トランプ氏は6日午前、ツイッターで、5月のサウジ訪問に際して出席したイスラム圏54カ国代表との会合で「彼らは過激主義への資金提供に厳しい態度を取るべきだと言い、みんながカタールに言及していた」と紹介し、「テロの恐怖が終わりに向かう第一歩になる」と指摘した。敵対するイランに融和的な姿勢を取っているとしてカタールと断交したサウジなどの肩を持った形だ。

 しかし、カタールはイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で米軍主体の有志連合に参加。カタールのウデイド空軍基地は米中央軍にとり中東で最重要の拠点で約1万人の米兵が駐留している。また、同国と断交したバーレーンには米海軍第5艦隊司令部がある。

 そのため、トランプ氏は6日、サウジのサルマン国王と電話で会談し、テロ対策や中東地域の安定にとって湾岸諸国の団結が重要であるとして協調を訴えた。

 また、ロイター通信によると、マティス米国防長官はカタールの国防相と電話会談した。国防総省のデービス報道官は6日の記者会見でカタールに対して長期にわたる米軍駐留への支援に謝意を表明しており、マティス氏も同様の考えを伝えたものとみられる。

 ホワイトハウスのスパイサー大統領報道官は6日の記者会見で断交問題に関し、「米国は緊張緩和と速やかな解決を願っている」と述べた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ