韓国が見捨てられればうまくいく? 文在寅大統領と付き合う心構えとは…

 こうしたチャ氏の見解を踏まえれば、文在寅政権下での日韓関係はどうなるか。

 トランプ米政権は挑発行為を繰り返す北朝鮮に対し、軍事手段を含むあらゆる選択肢をテーブルの上に乗せ、同盟国を守る姿勢を繰り返し強調している。これが続けば日韓関係は改善されないことになる。

 一方、米大統領選の期間中は在日米軍や在韓米軍を撤退させる可能性に言及しており、米国がアジアへの関与を低下させる懸念は完全に払拭されたわけではない。少なくとも文在寅政権が発足するまでは、トランプ大統領(70)が韓国を軽視しているとの見方もあった。

 「米国が北朝鮮問題を議論するにあたり、韓国を『透明国家』か何かのように扱っているような気がする」

 韓国紙・中央日報(日本語電子版)は4月7日、トランプ氏が安倍首相と頻繁に電話会談するのに対し、黄教安大統領代行(60)=当時=とは十分なコミュニケーションが取れていないことに不満をぶつけた。文在寅政権の対日積極姿勢は、韓国国内でくすぶる「見捨てられる恐怖」を反映しているのかもしれない。

 ただ、チャ氏の議論は冷戦時代の日韓関係の分析を基としている。冷戦後も同じメカニズムが日韓関係に働いているとは言い切れない。

 韓国の戦略的自立を目指した盧政権時代、米政府は盧氏の要求を上回る形で米軍の関与を低下させた。ソウル中心部の米軍龍山基地の返還に応じたばかりでなく、北朝鮮と向かい合う北緯38度線近くに駐留していた米第2歩兵師団の移転にまで踏み込んだ。有事に米軍が握る韓国軍の統制権に関しても、韓国側が2012年までの移管を求めたのに対し、米側は一時、大幅に前倒しして09年までの移管を提案して盧政権を慌てさせた。

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