韓国が見捨てられればうまくいく? 文在寅大統領と付き合う心構えとは…

 日本政府関係者がシャトル外交の提案を素直に喜べないのは、過去の韓国政権が国内政治向けに「シャトル外交の中断」を利用してきた経緯があるからだ。しかも文喜相氏が来日中の5月17日には、韓国の調査船が竹島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)で海洋調査を始めた。

 慰安婦に関しても、文在寅氏は大統領選で「最終的かつ不可逆的解決」をうたった日韓合意の見直しを訴えてきた。5月11日の安倍首相との電話会談では見直しに言及しなかったが、12日に国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会が合意見直しを勧告した。これに勢いづいた反日世論に抗する力が、文政権にあるとはかぎらない。

 それでも日韓は付き合わなければならない。ただ付き合うだけでなく、良好な関係を築かなければならない。

 日韓両国は双方にとって第3位の貿易相手国だ。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対処するためには日米、米韓だけではなく、日韓の協力が必要となる。韓国のヒューミント(人的情報活動)による北朝鮮関連の情報や電子情報は重要な意味を持つ。朝鮮半島有事が勃発すれば、在韓邦人を退避させるため韓国政府の協力が欠かせない。

 では、韓国とうまくやっていくためには、どうすればいいのか。残念ながら、日本が努力しても日韓関係はそれほど良くならない。そう考えたのが、ジョージ・W・ブッシュ政権で04年12月から日本と朝鮮半島を担当したビクター・チャ元国家安全保障会議(NSC)アジア部長(56)だ。

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