マティス国防長官、北朝鮮は「地域最大の脅威」 米国は「太平洋国家」と言明

 【マニラ=吉村英輝】マティス米国防長官は3日午前、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で演説し、オバマ前米政権と同様に米国は「太平洋国家」だという立場を示し、日本を含むアジア太平洋地域の同盟国などとの関係を強化すると表明した。核・ミサイル開発を進める北朝鮮は、地域で最大の脅威であると指摘した。

 北朝鮮については、トランプ政権が従来の「戦略的忍耐」から姿勢を転換したと強調。影響力を持つ中国に、朝鮮半島の非核化に向けた「有言実行」を求めた。また、同盟国である日本や韓国の防衛について「断固とした決意」を語り、米国の防衛力も強化していく方針を示した。

 中国については、国際法の順守を要求。南シナ海での人工島の軍事拠点化は、「地域の安定をむしばんでいる」と批判した。中国の南シナ海の開発は、国際法を無視している点で、周辺国の開発とは異なるとの見方を示した。

 米国の軍事協力では台湾に言及し、「台湾海峡の両岸」のどちらについても、平和的な問題解決を支持するという米国の姿勢を繰り返した。

 過激派対策では、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)を支持する戦闘員らの掃討を続けるフィリピンなど、東南アジア諸国と連携するとして協力を呼びかけた。

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