クリントン氏捜査再開の正当性主張、FBI長官「隠蔽は破滅的」

 【ワシントン=加納宏幸】米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は3日、昨年11月の大統領選直前に民主党候補、クリントン元国務長官のメール問題の捜査再開を公表したことに関し、「隠蔽していれば、FBIにとどまらない破滅的な事態になっていた」と述べた。上院司法委員会の公聴会で語った。捜査の独立性を疑われる事態を避けるためだったと説明することで、自らの判断が正しかったと強調したものだ。

 クリントン氏は2日、大統領選に敗れたのは捜査再開が原因であるとの認識を示していた。これについて、コミー氏は当時、選挙に影響を与える可能性を考え、「不快な思いになった」としつつも、「後悔はしていない」と語り、捜査再開の正当性を主張した。

 FBIはメール問題での捜査再開を公表しながら、ロシアによる大統領選への干渉疑惑の一環として調べを進めていた同国のトランプ陣営に対する働きかけに関しては公表しなかった。大統領選で敗れた野党・民主党は、FBIのこうした行動について「二重基準」などと批判しているが、コミー氏は捜査が継続していることを理由に詳細を明かさなかった。

 ただ、ロシアが大統領選でトランプ大統領に肩入れした理由を問われ、コミー氏は情報機関の分析としてプーチン露大統領が(1)クリントン氏を嫌っていたこと(2)公職を経た人物よりも実業家出身のトランプ氏であれば取引がしやすいとみたこと-の2点を挙げた。

 トランプ氏は3日、ツイッターで、民主党がトランプ陣営とロシアの関係に関する話題を取り上げ、「(大統領)選挙で負けた言い訳として使っている」と指摘した。また、自らの勝利は「私が素晴らしい選挙戦を展開しただけのことだ」と強調した。

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