オランダ総選挙、首相与党が第一党 極右は伸び悩み

 【ハーグ=宮下日出男】15日に投票されたオランダ下院(定数150)選挙は15日、即日開票された。国営放送が報じた非公式の中間集計によると、ルッテ首相率いる中道右派、自由民主党が第1党を維持する見通し。反移民や反欧州連合(EU)を掲げる極右、自由党は議席を増やすが伸び悩み、第2党を争う情勢になっている。

 選挙は欧州で既存政治打破を目指す右派の大衆迎合主義(ポピュリズム)的勢力の勢いを示し、4~5月のフランス大統領選、9月のドイツ下院選にも影響を与えると注目されていた。

 ルッテ氏は15日夜、「オランダは誤ったポピュリズムをとめた」と勝利を宣言した。一方、自由党のウィルダース党首は16日未明、「最大政党になれなかったが、議席を増やし、誇れる結果だ」と強調した。

 中間集計によると、自由民主党の予想獲得議席は32議席で、自由党はこれに続き、中道右派のキリスト教民主勢力、中道左派のD66と並ぶ19議席。

 自民党は現有40議席から後退し、連立政権を組む中道左派、労働党も現有35議席から9議席に大幅減少。既存政治に対する反発の強さも示された形だ。

 ただ、自由党は現有12議席から躍進したが、首位を争った自民党と予想以上の差が開いた。自由党は選挙終盤に失速。ウィルダース党首が称賛したトランプ米大統領下での米国の混乱などが響いたとみられる。

 投票率は約80%。2012年前回選の74・6%を上回り、有権者の関心の高さを示した。

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