韓国特検がサムスンのトップを取り調べ 文化界ブラックリスト疑惑で前閣僚らも逮捕

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人で女性実業家、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を捜査する「特別検察官」(特検)は12日、崔被告側への出資をめぐる贈賄などの疑いで、韓国最大の財閥、サムスングループの事実上のトップである李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(48)の事情聴取を始めた。

 出資前に朴氏が李氏と面会し、口添えをした疑惑があり、朴氏の関与についても調べる。収賄の疑いは、朴氏の訴追理由の柱の一つでもあり、李氏が立件されれば、憲法裁判所による弾劾審理にも影響しそうだ。

 李氏は12日午前、「国民に申し訳ない」と記者団に一言述べ、特検が入る建物に入った。取り調べは夜遅くまで続く見通し。

 サムスングループをめぐっては2015年7月、傘下企業間の合併が国民年金公団の賛成で決定し、李氏が経営権の掌握に成功したとされる。この後、サムスンは崔被告が実質支配した財団に204億ウォン(約20億円)を拠出し、ドイツで乗馬訓練をする崔被告の娘側にも220億ウォンの支援を約束したという。

 特検は、朴政権が合併に賛成するよう公団に圧力を加え、出資はその見返りだとみて、前保健福祉相の文亨杓(ムン・ヒョンピョ)容疑者を逮捕するなど捜査を進めてきた。

 また、特検は12日、朴政権が批判的とみなした芸能人や文化人らのブラックリストを作成し、圧力をかけたとされる疑惑に絡み、職権乱用容疑などで、前文化体育観光相の金鍾徳(キム・ジョンドク)容疑者ら3人を逮捕した。

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