トランプ米大統領誕生、朴韓国大統領弾劾…揺れる米韓、拉致問題への影響は?

 【国際情勢分析】

 ドナルド・トランプ次期米大統領(70)の登場、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(64)の弾劾と、拉致問題において日本が密接に連携を図ってきた両国の政治状況が大きく変化し、北東アジア情勢が不透明感を増している。北朝鮮は昨年2月、4度目の核実験などを受けた日本の独自制裁に反発し、日本人拉致問題の再調査の中止を一方的に宣言。こうした中で、関係国の足並みがそろわぬ事態となれば、解決に向けた進展に危機感が募る。

見えない真意、政策

 大統領選期間中は「暴言王」の異名を取ったトランプ氏だが、北朝鮮に対する認識を示す手がかりはそれほど多くない。

 昨年5月にロイター通信のインタビューに応じ、北朝鮮の核開発を止めるため「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と会うことになるだろう。会談することに何ら問題ない」とし、北朝鮮に強い影響力があるとして「中国にも大きな圧力をかけていく。中国なら1回の会談、電話1本で問題を解決できる」と述べた。

 ところが6月の演説では、「(金氏が訪米すれば)受け入れる」と述べる一方、「公式夕食会はやらない。会議用テーブルでハンバーガーを食べればいい」と語るなど、その真意がどこにあるのか、具体的にどのような対北政策を描いているのか、判然としないままだ。

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