南シナ海に核搭載可能な爆撃機 中国 トランプ発言に反発か

 【ワシントン支局、北京=西見由章】米FOXニュースは12日までに、中国軍が南シナ海上空で核搭載可能な爆撃機を飛行させたと報じた。トランプ次期米大統領が台湾の蔡英文総統と電話会談したのを受け、「1つの中国」原則を逸脱することへの反発を示したとみられる。

 FOXによると、中国のH6爆撃機が8日、中国が独自に引いた境界線「九段線」に沿って飛行。米国防総省も確認した。中国が九段線に沿って爆撃機を長距離飛行させるのは、2015年3月以来だという。トランプ氏が11月に大統領選で当選して以降、中国が南シナ海上に爆撃機を派遣するのは2度目。

 また、米政府は、中国が南シナ海の島々に高性能地対空サイルを配備する動きをみせていることを情報衛星で確認したという。

 中国外務省の耿爽報道官は13日の定例会見で、「これまでずっと、中国軍機は南シナ海の関係空域で正常な飛行任務を執行している。関係方面が正しく取り扱うことを希望する」と述べた。

 一方、中国の王毅外相は12日、訪問先のスイスで記者団に対し、爆撃機派遣には触れず、「中国の核心的利益を損なうとすれば、世界の誰であれ、どんな権力者であれ、その行為によって自分を傷つけることになる」と述べた。中国は台湾問題を「核心的利益」と位置づけており、トランプ次期政権を強く牽制(けんせい)したものだ。

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