「私がノーベル賞を受賞するチャンスは月に立つのと同じくらいの低い確率しかなかった」 ボブ・ディランさんのスピーチ詳報

 【ストックホルム=岡部伸】ノーベル文学賞に選ばれながら授賞式に欠席した米国の詩人で歌手のボブ・ディランさん(75)はストックホルム市庁舎で10日夜(日本時間11日未明)開かれた晩餐会にも欠席し、アジタ・ラジ駐スウェーデン米国大使が「権威ある賞をいただき感謝します」とのスピーチを代読した。

 ノーベル財団によると、「皆様と直接お目にかかれないことは申し訳ない。ただ精神は確実に皆様と同じだ」と始まるディランさんのスピーチは、まず「このような権威ある賞を受賞することを光栄に思う。ノーベル文学賞受賞は、想像したことも見たこともなかった」と感謝の言葉を述べた。その上で「なぜなら幼い頃からキプリング、ショー、トーマス・マン、パール・バック、アルベール・カミュ、ヘミングウェーなど文学賞を受賞した文学の巨人たちの作品を読んで吸収してきた。教室で教えられ、世界中の図書館に収容され、敬虔な物言いで話される作品に常に深い印象を受けた。そのような人物のリストに私が加わることは、本当に言葉を超えている」と続けた。

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