中国になびくタイ軍政、香港「雨傘運動」元リーダーを入国拒否 中国の影響力拡大に懸念高まる

 民主化を求める香港の学生らが街頭を占拠した2014年の「雨傘運動」の元リーダー、黄之鋒氏(19)が、渡航先のタイの空港で拘束され、香港に送還された。中国政府の意向が働いたと伝えられ、他国に影響力を行使して自国民の移動や言論の自由を制限する中国政府や中国側におもねるタイ軍事政権の姿勢に、各国メディアは批判と懸念を強めている。

 黄氏はタイ・チュラロンコン大学の招待を受け、1976年10月6日にタイ国軍が学生らを弾圧し、46人の死者が出た「血の水曜日事件」の40周年記念行事で講演する予定だった。ところが、タイの入管当局は黄氏の入国を拒否。4日深夜にバンコク郊外のスワンナプーム国際空港に到着した黄氏は、約12時間に渡って空港内で拘束されたあげく、香港に送り返された。

 タイの英字紙「ネーション」(電子版、5日)は、入管当局者が「中国がタイ政府に対し、黄氏の入国を拒否するよう協力を求めてきた」と語った、と報じた。

 「タイの学生活動家の話によると、タイ当局には、中国政府から黄氏のタイ渡航に関する書簡が届いていた」

 英紙「ガーディアン」(電子版、5日)も黄氏らが率いる香港の政党「香港衆志(デモシスト)」のフェースブック上での説明を伝えた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ