ボブ・ディランにノーベル賞 社会情勢、宗教、政治や愛…時代を切り開いたディラン氏

 【ロサンゼルス=中村将】ノーベル文学賞の受賞が決まった米シンガーソングライター、ボブ・ディラン氏は音楽を通じて、政治や社会の問題に声をあげ、時代を切り開いてきた。75歳の今もステージに立ち、世界にメッセージを送り続ける。

 米カリフォルニア州インディオで今月7日に開催された「デザート・トリップ・フェスティバル」でディラン氏はステージに姿を現した。ザ・ローリング・ストーンズやポール・マッカートニー氏ら有名アーティストが参加する一大イベント。円熟味を増したディラン氏は最近、再び絶賛されている。

 ディラン氏がアルバムデビューした1960年代の米国は、学生を中心とした若者らが「自由」や「平等」を訴えてムーブメントを起こした時代だった。

 代表曲の「風に吹かれて」は旋律だけでなく、ベトナム戦争への反対や黒人に対する差別への批判の意味を込めた歌詞が多くの若者の支持を得た。

 「どれぐらい弾丸が飛び交えば、永遠に禁止されるのか」「人々はどれぐらいの年月を経れば、自由になれるのか」といったシンプルで明確なメッセージがある半面、「ただ風の中で吹かれているだけ」という答えで終る曲は、「無力感」や「心地よさ」「抵抗」といったさまざまな感情を想起させた。

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