ノーベル賞 日本人3年連続なるか 医学・生理学など有力候補めじろ押し

 今年のノーベル賞の発表が3日の医学・生理学賞を皮切りに始まる。日本人が受賞すれば3年連続で、14年ぶり2度目の快挙となる。自然科学部門では医学・生理学賞と化学賞で有力候補がめじろ押しで、期待が高まっている。

 ■医学・生理学(3日)

 ノーベル賞は分野が近い研究は続けて選ばれにくい傾向がある。昨年の大村智氏(81)らは感染症の治療薬開発という臨床医学系の業績で受賞したことから、今年は基礎医学が対象となる可能性が大きい。

 日本人では大隅良典東京工業大栄誉教授(71)が有望視される。飢餓状態に陥った細胞が自分自身のタンパク質を分解して栄養源にする自食作用「オートファジー」の仕組みを解明し、この分野の研究を飛躍的に発展させた。

 細胞生物学では森和俊京都大教授(58)も有力だ。細胞内の小胞体という小器官で異常なタンパク質が増えるのを防ぐ品質管理の仕組みを明らかにした。

 免疫学では坂口志文大阪大名誉教授(65)の呼び声が高い。免疫を抑えるリンパ球の「制御性T細胞」を発見し、免疫学の常識を覆した。本庶佑京都大名誉教授(74)は免疫を抑えるタンパク質を発見し、がん免疫療法の新たな治療薬開発につなげた業績が高く評価されている。

 ■物理学(4日)

 昨年は素粒子分野で梶田隆章東京大教授(57)らが受賞しており、今年は物質の性質を研究する物性分野の可能性が大きい。

 日本人では十倉好紀理化学研究所センター長(62)の注目度が高い。電気と磁石の性質を併せ持つ新物質の研究などで大きな成果を挙げている。大同特殊鋼顧問の佐川真人氏(73)は世界最強の磁石であるネオジム磁石を開発し、情報機器などの小型軽量化や省エネ化に大きく貢献した。

 海外勢では宇宙から届く「重力波」を初めて検出した米国チームの受賞を期待する声が大きい。いずれ受賞するのは確実だが、発表したのは今年2月で候補者の推薦期限を過ぎていることもあり、来年に持ち越される公算も大きい。

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