北朝鮮核実験 「9・9・9」にこめた意味…新たな「金正恩神話」の創出か

 北朝鮮が9日の建国記念日に合わせ、5回目の核実験を強行した。北朝鮮では「9」という数字は特別な意味を持つとされ、この日の実施に照準を絞り、周到に準備していた可能性がある。実績に乏しい金正恩朝鮮労働党委員長が「核保有」を誇示する新たな「革命神話」として、権威付けを図る狙いも透けてみえる。(桜井紀雄)

 核実験が行われたのは日本時間午前9時半。昨年8月から標準時を30分遅らせた北朝鮮では9時ちょうどに当たる。9月9日9時で「9」の数字が3つ並ぶ。

 正恩氏の父、金正日総書記はラッキーナンバーとして9に強いこだわりをみせてきた。誕生日(2月16日)の末尾を足すと9。カードゲームのカブで勝ちを示す数字でもあり、験を担いできたともいわれ、総書記就任日(10月8日)など節目の日は、足した末尾が9の日が選ばれてきた。

 2006年10月の初の核実験も9日に行われるなど、これまでの核・ミサイル実験も9にちなんだ日時に設定したケースが多い。

 足して「9」となる1月8日生まれの正恩氏にもこだわりは継承されたようだ。「12年4月11日」に第1書記に就くなど、節目ごとに足して9の日が意識されてきたとみられる。前回の核実験も「12月15日」に命じたと伝えられた。

 以前から「いつでも核実験をできる状態」(韓国政府)とみられてきたなかで9月9日を選んだのは、国際社会がどう反発しようが、計画通り核技術を完成させるという強い意志を内外に示したかったようだ。

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