北朝鮮核実験 「有言実行」した金正恩氏の狙いは? 国際社会の批判に真っ向から逆らう

 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮が9日、5回目の核実験を強行したのは「ほぼ確実」(ソウルの軍事筋)だ。1月の核実験や2月の長距離弾道ミサイル発射、その後の相次ぐミサイル発射への国際社会の批判に真っ向から逆らうかたちで、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)・朝鮮労働党委員長は挑発をエスカレートさせている。

 北朝鮮の核実験について、韓国政府は「いつでも強行できる状況にある」と警戒を続けていた。建国記念日に合わせて北朝鮮は核実験を強行したとみられ、国威発揚の意味合いもありそうだ。

 核開発をめぐっては、今年3月上旬、金正恩氏が「核弾頭を軽量化して弾道ロケット(ミサイル)に合致するように標準化、規格化を実現した」と核の小型化を初めて明言。さらに同月中旬、「核弾頭の爆発実験や、核弾頭を搭載できる多種の弾道ミサイル発射実験」の早期実施への準備を指示した。

 北朝鮮はその後、弾道ミサイルの発射を継続、8月24日の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射や、9月5日の中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)とみられるミサイル3発の連続発射では、ミサイル技術が向上していることを内外に見せつけた。

 また、北朝鮮の原子力研究院は核兵器の原料となるプルトニウムの生産再開を明らかにし、核実験を中断しない意向を示していた。金正恩氏はこの間、明言したことはすべて強行しており、挑発が今後、単なる脅しには終わらない危険性もある。

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