「怒れる有権者」のトランプ旋風に待った…共和党主流派、ついに一本化へ動く

 【ワシントン=青木伸行】米大統領選の候補者指名争いで、共和党のドナルド・トランプ氏は、20日のサウスカロライナ州予備選を制し、ニューハンプシャー州に続き連勝を飾った。23日のネバダ州党員集会も制する勢いだ。ただ、主流派のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が撤退するなど、これまで分散していた主流派への支持票が収斂(しゅうれん)されていくにつれ、トランプ氏の勢いに今後、陰りが生じることも予想される。

 「今夜は特別な夜だ!」

 連勝による党候補指名獲得への手応え、天王山である「スーパーチューズデー」(3月1日)への展望、ブッシュ氏の撤退…。トランプ氏の勝利宣言の言葉には、さまざまな思いが込められていたようだ。

 共和党の牙城であるサウスカロライナ州は、宗教右派色が極めて濃い。世論調査機関ギャラップなどによると、共和党員の6割以上が、プロテスタントの一派である「福音派」だ。

 CNNの出口調査では、福音派の33%がトランプ氏に一票を投じ、福音派を支持母体の一つとするテッド・クルーズ上院議員(27%)は後塵(こうじん)を拝した。

 予備選の直前には、ローマ法王がトランプ氏を「キリスト教徒ではない」と非難し、同氏が法王を逆批判。有権者の投票行動への影響も注目されたが、カトリックとプロテスタントとの違いが、影響を軽微なものにしたとみられる。

 同州はまた、草の根保守運動「ティーパーティー」(茶会)の拠点の一つでもある。だが、茶会が後押しするクルーズ氏とマルコ・ルビオ上院議員の保守層からの得票率は、それぞれ26%と22%で、トランプ氏(33%)に及ばなかった。

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