独集団性犯罪、大半は難民・不法滞在者か 警察発表…「難民歓迎しない」と抗議デモも

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ西部ケルンで昨年の大みそかに多くの女性が男の集団に襲われた事件で、地元警察は9日、被害届が379件に増加し、大半は難民申請者や不法滞在者によるものとみていることを明らかにした。ケルンでは同日、反イスラム団体の支持者らが政府の難民・移民政策への抗議デモを行うなどし、一時緊張した。

 発表によると、被害届のうち性犯罪は約4割で、ほかは窃盗などとみられる。8日発表時の約170件から急増し、実際に犯罪にあたるかも含め捜査を続けている。連邦警察が身元を特定した窃盗や傷害の容疑者は32人となり、このうち22人が難民申請者だった。

 ケルンでは9日、反イスラム団体の支持者ら約1700人が「難民は歓迎しない」とのプラカードなどを手にデモを実施。一部が瓶を投げるなどし、警官隊が放水などで応じる騒ぎにもなった。警官数人と記者1人が負傷。一方で、市内では反人種差別を訴える対抗デモも行われた。

 メルケル首相の与党は同日の幹部会で、犯罪を行った難民らの国外退去を強化する法改正を図ることを決定。事件は他の難民らへの市民感情も悪化させる恐れがあり、首相は法改正は「市民のほか大半の難民の利益になる」と強調した。

 また、パリで7日に警察署襲撃を図って射殺された男が、ドイツ西部の州の難民収容施設に滞在していたことも判明し、独当局が施設を捜査した。独メディアは男がドイツで難民申請をしていたとも伝えた。

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