援助大国となった中国に米シンクタンクがダメ出し「ごろつき援助国」

 その約5カ月前の7月、オバマ米大統領がアフリカを歴訪していた。英BBC放送のインタビューでオバマ氏は、中国が「恐ろしく多額の資金をアフリカに注ぎ込み、引き換えに資源を手に入れた」と話し、輸出で得た膨大な外貨を使って資源を買いあさる中国を当てこすった。

 歴訪中のオバマ氏は、アフリカ諸国の首脳を前にした演説でも、「真の経済パートナーシップはアフリカの雇用と能力を創造するものでなければならない」と語り、創業支援など経済の自力成長への援助を強調。中国を念頭に「外国人労働力に頼ったインフラ整備」の意義を否定した。

 途上国支援をめぐる米中の綱引きは、援助が本当に国民に資するものなのかを、厳しく見定める機会につながりそうだ。

 中国経済の減速も、援助を受けるアフリカ諸国に影を投げかけている。ロイターによると、中国のアフリカへの直接投資額は、15年1~6月に前年同期比40%も減少した。中国の鐘建華アフリカ特使は「中国とアフリカ間の貿易減少は、需要の減少によるものではなく、資源価格の下落が原因だ」と、中国経済の影響という見方を打ち消した。

 インフラ整備などを通じて国内の需要面を中国に頼ってきた国ほど、今後は中国経済の減速が大きく響くことになる。“中国特需”をあてにして、国内の経済改革を後回しにしてきたツケは、意外と早く回ってくる可能性もある。

 途上国にとって、国富につながる援助を提供してくれる「真の友人」は誰なのか-。中国経済と資源市況にみられる世界経済の構造変化が、友人を見分ける触媒になるかもしれない。

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