援助大国となった中国に米シンクタンクがダメ出し「ごろつき援助国」

 【ウイークリーワールド】

 経済力を背景にいまや米国と並ぶ発展途上国の援助大国となった中国。ただ、自国の資源調達に役立つなら独裁国家をも支える姿勢に、「ごろつき援助国だ」との批判もつきまとう。シンクタンクが最近、途上国側が援助の善しあしを評価するランキングをまとめたところ、中国は主要項目で下位に甘んじた。折しも12月、習近平国家主席がアフリカを歴訪し、巨額援助を発表した。「誰のための援助か」という開発支援をめぐる古くて新しい論争が、中国を軸に再燃している。

 調査を実施したのは、米ウィリアム・アンド・メアリー大学に拠点を置く開発援助調査機関「エイドデータ」。2015年10月下旬に発表した調査は、支援を受ける途上国側の実務担当者ら約6700人にアンケートを実施。対象国は126カ国の低・中所得国に及ぶ広範な調査となった。

 調査結果で「助言の有用度」の項目では、中国国家開発銀行が86カ国・機関中の75位。中国輸出入銀行は59位、中国の在外大使館も70位だった。

 首位は「GAVIアライアンス」という予防接種の普及を促す国際機関やNGO(非政府組織)などの国際連合体、2位がカリブ開発銀行と、多国間組織が上位を固めた。個別国の組織では、フィンランド大使館が5位、オーストリア大使館も10位に食い込んだ。

 援助政策に影響を及ぼす「課題設定の影響力」ランクでも、中国大使館は60位、中国国家開発銀行は72位。上位陣は世界銀行などの国際機関で、個別国では米国やニュージーランドの公的援助機関がかろうじて20位以内に入った。

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