英雄の殉職警官 一転「裏切り者」「ギャングに撃たれ殉職」実は横領隠す自殺

 米中西部シカゴ近郊の小さな村で、住民から「G・I・ジョー」のニックネームで親しまれていた警察官が、黒人を含む3人組のギャングに射殺された-。今年9月、地元メディアが伝えたニュースに、住民らは驚きと悲しみに包まれた。しかし、警察当局が詳細に調べると、公金横領、財務責任者の暗殺計画、さらに射殺は自殺を偽装するもの…と、次々と悪事が判明。ドラマや映画を地でいく結末に、全米は大騒ぎだが、村民は衝撃の大きさに言葉を失っている。

 ■「3人組追跡中」連絡最後に

 地元紙シカゴ・トリビューンや米CBSニュース(いずれも電子版)などによると、当初、射殺されたとされたのはチャールズ・ジョゼフ・グリニウィック警部補(52)。シカゴの北西約80キロにある人口約1万人のフォックスレーク村の警察署に勤務していた。勤続約30年のベテランで、1980~2007年には米陸軍などに在籍経験もあり、米兵士の人形にちなみ「G・I・ジョー」と、村民らから呼ばれていたという。

 《白人2人、黒人1人の3人組に犯罪の疑いあり。追跡捜査中》

 警部補から“事件”を知らせる連絡が警察署にあったのは9月1日早朝だった。同僚の署員らが捜索すると、グリニウィック警部補の射殺体が見つかった。葬儀には約1000人が参列、「彼は地元のヒーローから、全米のヒーローになった」と、同僚や村民は殉職を悼んだ。

 ■1万ドル着服、殺害計画も

 ところが、地元警察が警部補の身辺調査を進めると、不審点が次々と浮上。約6500通の電子メールや通話内容、預金口座の取引記録などを分析すると、若手警察官を育成する村のプログラム資金を横領していたことが分かった。着服額は1万ドル以上にのぼり、自身の住宅ローン、スポーツジムの会費、アダルトサイトの支払いなどに充てていた。

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