米、韓国に圧力 朴大統領「中国抗日行事」不参加要請 オバマ政権“最後通告”

 中国が9月に北京で開催する「抗日戦争勝利70周年記念行事」をめぐり、オバマ米政権が、韓国側に「朴槿恵(パク・クネ)大統領が出席すれば、米韓同盟に中国がくさびを打ち込んだとの誤ったメッセージになる」と懸念を伝達、事実上出席を見合わせるよう求めたとの衝撃報道が流れた。米中両国の間で「二股外交」を展開し、出欠の決断を先延ばしにしている朴氏だが、オバマ政権の“最後通告”をどう受け止めるのか。

 米国の対中戦略の大転換を改めて示す報道は、共同通信が9日未明、「米、韓国に不参加要請」「中国の抗日記念行事」との見出しで、ワシントン発で報じた。米政府当局者や外交筋が明らかにしたという。

 配信記事によると、オバマ政権は記念行事について、「国際社会やアジア地域での米国の求心力低下を図る戦略の一環」とみて、中韓が足並みをそろえる事態を警戒。在韓米大使館などを通じ、外交ルートで朴氏が出席しないようくぎを刺した。

 米政府当局者は、韓国が、米国の反対にかかわらず中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加した例を挙げ、「記念行事に韓国首脳が出席すれば、中国の思惑にさらに同調することになる」と述べた。

 米側はまた、記念行事によって中国が歴史問題で韓国と対日共闘姿勢をアピールすることを懸念しており、日米韓の協力を軸としたオバマ政権のアジア重視戦略にも影響するとの見解を伝えた-という内容だ。

 問題の記念行事は、中国政府主催で9月3日に記念大会と軍事パレードが行われる。習近平国家主席は、日本や韓国、北朝鮮、欧米諸国に加え、侵略や植民地支配を受けた経験を持つ東南アジア各国の指導者らを招待しているという。ロシアのプーチン大統領など、数カ国の首脳が出席に前向きな返事をしているが、ほとんどの国が態度を明らかにしていない。

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