AIIBは中国経済救済の「集金マシン」 透明性、中立性に疑問符

 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の開幕を16日に控え、米財務省高官は15日、AIIBについて、融資や組織運営の面で「国際基準を採用すると考えている」とクギを刺し、自国だけを利するような行動をしないよう中国に要請した。

 日本でも、菅義偉官房長官が15日の記者会見で、AIIBの創設メンバーが57カ国で確定したことに関して「想定の範囲だ」とし、「公正なガバナンスや債務の持続可能性といった点を含めて慎重な見極めが必要だという立場に全く変わりはない」と述べた。

 AIIBでは早くも中国の暴走が目立つ。参加意向を表明していた香港と台湾は、中国の独断で創設メンバーからの除外が決まり、国際金融機関としての中立性や透明性に疑問符がついた。

 最大出資国となる中国が意思決定でも有利に立つのは間違いない。ADBでは出資比率が高い国が圧倒的有利にならないように議決権を調整する仕組みがあるが、AIIBがそうした措置をとるかは不明だ。

 前出の勝又氏は「中国による中国のための独裁的な融資機構でしかない金融機関を新たに創立する意義があるのか、根本的な疑問にぶつかる」と疑問を呈している。

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