カリスマ不在のサムスン、後継体制移行で業績悪化克服へ:イザ!

2015.1.8 23:24

カリスマ不在のサムスン、後継体制移行で業績悪化克服へ

 【ソウル=加藤達也】韓国経済を牽引するサムスングループの創業者一族の動静に注目が集まっている。サムスン電子の業績悪化を抱える中、グループ総帥の李健煕(イ・ゴンヒ)・サムスン電子会長が倒れ、長男の李在鎔(ジェヨン)副会長(46)をトップとする体制への移行が進む。在鎔氏は「堅実な経営者」との評価がある一方で、カリスマ性の不足を指摘する向きもある。

 昨年5月に心筋梗塞(こうそく)で倒れた李会長は9日、リハビリ治療を受けているソウル市内の病院で73歳の誕生日を迎える。

 李会長が創業者、李秉●(=吉を2つヨコに並べる)(ビョンチョル)氏の死去を受けて後を継いだのが1987年で45歳のとき。93年に「妻と子供以外、全部変えよう」という経営方針を掲げ、社員にハッパを掛けるなどカリスマ性があった。これまでの約27年間で売上高を40倍に増やしたとされている。

 サムスングループは電子、電機から金融、建設業まで、韓国だけで70以上のグループ企業を抱える。韓国のシンクタンク「自由経済院」は李会長の経営観について、市場変化を他社よりも先につかみ素早く市場を占める「市場先導戦略」にあると指摘している。

 李会長の長男、李在鎔氏はソウル大で東洋史、慶応大や米ハーバード大の大学院で経営学を学んだ。91年にサムスン電子に入社、2013年に副会長-と後継者の道を歩んできた。