1発70円の超格安「レーザー兵器」米海軍が運用開始 戦闘に革命も

 戦闘に革命的な変化をもたらすといわれる「レーザー兵器」がついにベールを脱いだ。米海軍は、ペルシャ湾に展開する輸送揚陸艦「ポンス」に新開発の「LaWS(レーザー・ウエポン・システム)」を配備し初の運用を開始。小型船舶と無人偵察機を攻撃する実験映像も公開した。レーザー兵器は砲弾やミサイルを積み込む必要がないうえ、1発当たり1ドル未満と超格安。隊員がモニターを見ながらコントローラーでレーザーを照射する様子はまさにテレビゲーム感覚。米海軍は十分とはいえない破壊力を高め、2020年までに本格配備する計画だ。

見た目望遠鏡、小型船・無人機を破壊

 米海軍研究所(ONR)が10日に動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した1分強の映像は衝撃的だ。幻想的なBGMが流れるなか、艦橋の上部に設置されたLaWSが接近してくる2隻の無人小型船に向けられると、突如として火柱が上がり、運転席の周辺が吹き飛んだ。オペレーションルームの隊員がモニターに映し出された船にコントローラーで照準を合わせてボタンを押すと次々に命中する。艦上から飛び出した無人偵察機も、モニターの照準に捉えられた瞬間、墜落された。レーザーは目に見えず、何が起きたのか分からない恐ろしさが伝わってくる。

 「見た目は望遠鏡のようだが、われわれはこれで強力なパワーを手に入れた」。ONRのマシュー・L・クランダー局長は米紙ワシントン・ポストの取材にこう胸を張った。

 海軍の艦船でレーザー兵器が運用されるのは今回が初めて。9~11月に照射実験が行われ、強風や高温多湿といった悪条件下でも狙いを外さず完璧に稼働することを確認し、今月10日に運用が許可された。

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