香港民主化デモ 「秩序を回復させる決意」行政長官、強硬措置辞さぬ構え:イザ!

2014.10.4 23:54

香港民主化デモ 「秩序を回復させる決意」行政長官、強硬措置辞さぬ構え

 【香港=河崎真澄、田中靖人】香港で選挙制度の民主化を求めて幹線道路を占拠した学生や市民らによる街頭デモで、梁振英行政長官は4日夕、「政府と警察は社会秩序を回復させる責任と決意がある」と述べ、強硬措置も辞さない考えを示唆した。

 梁長官は、学生らが香港島の政府庁舎を包囲している問題で、「来週の月曜日(6日)にはスムーズな出勤」が可能になるよう求め、治安の回復を急ぐ意向を示した。

 民主派の香港大学生連合会(学連)が4日夜、政府庁舎に近いアドミラリティ(金鐘)で行った集会には数万人が参加。幹部らは、3日から4日にかけて親中派の住民団体や暴力団関係者がデモ隊に暴行した事件で、「政府が明確な説明をしなければ対話に応じない」と強調した。

 香港警察当局は4日、九竜地区の繁華街、モンコック(旺角)で起きた暴行事件で、計20人を逮捕したと発表。逮捕者のうち8人までは、「黒社会」と呼ばれる暴力団関係者だった。

 目撃者によると、モンコックで市民らに暴行を働いたのは、同じ型の白いマスクをしたグループなど数十人単位の男ら。座り込んでいた市民や学生に殴りかかったという。

 衛生当局は4日、9月28日に始まった街頭占拠でこれまでに150人以上が負傷し、うち約50人は3、4両日でのけが人と発表した。

 親中派団体は4日夕、改めてモンコックに数百人規模で結集し、同日夜にかけて民主派のデモ隊と小競り合いを続けた。親中派は自らを「青いリボン運動」と名付け、雨傘のほか黄色のリボンを運動の象徴にしている学生デモ隊と対立。混乱状態への不満が高まる香港社会の動きに乗じ、民主派の求心力低下を狙っている。

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