米国人記者がテロ組織に真っ先に殺されるのはなぜか?

 AP通信によると、「イスラム国」はフォーリー氏の家族に1億3250万ドル(約144億円)の身代金を要求、フォーリー氏の家族は一部を篤志家らから募っていた。一方で、米連邦捜査局(FBI)は家族側に「身代金を払わないでほしい」と要請したとされる。

 米国のジャーナリストの間で、テロ組織による拉致・誘拐事件の多発が関心事となっていることはいうまでもない。

 今月初め、米コロンビア大ジャーナリズム・スクールが新入生向けに開いた「紛争地帯を担当する」なる討論会もこうした問題意識に端を発する。「ジャーナリスト(誘拐の身代金)が(テロ組織の)資金源となっている」(パネリストとして出席したロイターのデービッド・ロード氏)からこそ、誘拐事件が増えるのである。

 ロード氏は前職のニューヨーク・タイムズ(NYT)記者だった08年、アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンに拉致された経験を持つ。当時、ロード氏がタリバン兵に「私は紛争当事者の目線で報道してきた」と訴えたところ、「ならば、より多くの金をふんだくれるな」との答えが返ってきたそうだ。

 テロ組織による誘拐事件に詳しいNYTのルクミニ・カリマチ記者によると、「誘拐が増えるのは欧州勢がひそかに身代金を支払うから」という。

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