【Q&A】イラク情勢 オバマ政権はなぜ空爆を当面見送ったのか

 イラク情勢をめぐりオバマ米大統領は事実上、イスラム過激派組織「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」に対する限定的な空爆を当面見送った。その背景は?(ワシントン 青木伸行)

 Q なぜ見送ったのか

 A 2011年に米軍を完全撤退させたイラクに再び介入したくないというのが本音だ。深入りすれば、残り任期約2年半の大統領の「遺産」である完全撤退が水泡に帰す。アジア重視戦略にも影響しかねない。

 Q 軍事上の理由は

 A バグダッドはただちに陥落しないと見ると同時に、限定空爆でISILを押し返せるか、効果を疑問視している。攻撃の標的を高い精度で特定できずにいるからだ。民間人に犠牲が出れば批判も免れない。

 米軍の無人機の拠点はカタールやクウェート、アラブ首長国連邦などにある。スンニ派が多数派のこれらの国は、米軍がシーア派主体のイラクのマリキ政権を支援するために自国内の施設を空爆に使用することに消極的とされ、こうした事情もあるようだ。

 Q オバマ大統領が掲げる国際協調路線との関係は

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