【新帝国時代】緊迫の季節…「今後50年は変わらない」中国の弱点研究が不可欠:イザ!

2013.12.11 09:26

【新帝国時代】緊迫の季節…「今後50年は変わらない」中国の弱点研究が不可欠

 【新帝国時代】第7部 際限なき挑発(8)

 世界はにわかに緊迫の季節を迎えている。日本、中国、韓国が囲む東シナ海海域の波はことさら高い。自国の権益拡大に腐心する弱肉強食の「新帝国時代」となった今、日本人と日本国家が生き残るためには何をすべきだろうか。識者に聞いた。

 ◆今後50年変わらず

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定した中国。元外務省主任分析官、佐藤優氏は「日本と中国が友好国になることはない」と断言する。「意思、能力の双方において、日本を侵略する可能性がある中国は現実的脅威。日本を敵とするイメージで、近代化による国家統合を図ろうとしている。今後50年は変わらない」

 佐藤氏は、中国の弱点に関する戦略的研究の必要性を説く。「天安門前で起きたウイグル人の自爆テロで、国家安全部が習近平(国家主席)から叱責されて動揺しているからだ」

 中国当局は自爆した車内に宗教的スローガンが書かれた文書があったと発表した。「ウイグル人は、ウイグル民族でイスラム教徒という複合アイデンティティーを持つ。アルカーイダとつながる国際テロリズムが本格的に入っている可能性もある。そうすると尖閣でいたずらをしている余裕はない。新疆ウイグルに関するきめ細かい分析がこれから大変重要になる」

 ところが外務省にウイグルの専門家はいない。「ここを重点的に強化すべきだ。内閣情報調査室や防衛省も専門家を養成して中国の弱点を本格的に見なければいけない。(日本に面する)東正面からだけではなく、裏の西側からも弱点を見なければいけない」

 中央アジアでは伝統的にロシアの影響力が強い。「ロシアと、中央アジアや中国情勢をめぐる戦略的協議を進めることは意義がある。まず『主敵』は中国と確定し、日本が生き残るため何ができるかを戦略的に組み立てる時期に来ている」