静岡学園が凱旋V報告 攻撃サッカー引き継いだ川口監督

 13日に埼玉スタジアムで行われた全国高校サッカー選手権で、24大会ぶり2度目の優勝を飾った静岡学園(静岡市)が14日、同市役所で優勝報告会を行った。多くの市民が見守る中、阿部健人主将は「全国制覇でき、とてもうれしく思います。3年生は卒業しますが、在校生はさらなる高みを目指して静岡県のサッカーの発展に貢献できるように結果を残していくと思うので、また応援をお願いします」とあいさつ。田辺信宏市長は「念願の全国制覇、おめでとうございます。サッカー王国・静岡の新しい歴史を築いてくれました」とビデオメッセージを寄せた。

 静岡学園は平成7年大会で鹿児島実と両校優勝だったため、今回が初の単独優勝だった。その栄冠に、伝統のスタイルに磨きをかけて導いた川口修監督(46)は逆転勝利を果たした試合後、「5万人の(観衆の)中で、この結果を出せた。勝利の仕方も劇的。心の底からうれしかった」と万感の思いを口にした。

 1970年代から全国に名をとどろかせてきた強豪校で、自身も薫陶を受けた井田勝通前監督の攻撃的なサッカーを引き継ぐ。ボールに多く触れる練習メニューは当時から変わらない。藤枝明誠高のコーチを務め、恩師に請われて9年から母校・静岡学園のコーチに。「静学の血を受け継ぐ責任感」を胸に、21年に監督を引き受けた。

 自らの高校サッカーは「ほぼリハビリ」で終わった。憧れた静岡学園に入学後、レギュラーを狙えそうな実力の持ち主だったが、1年時の紅白戦で左膝に重傷を負って手術を繰り返した。

 高校卒業後はブラジルのクラブで練習を積み「人生を懸けて同年代の選手が勝負している」世界を目の当たりにした経験が、今の信念に通じる。「上のステージでできる選手を育てたい」。全国選手権を絶対的な目標とは唱えない。願いは、欧州チャンピオンズリーグで教え子が活躍すること。スペインの強豪バルセロナの本拠地を引き合いに「目指せ、カンプノウ」と自らを鼓舞する。

 学校職員の仕事とサッカー部の指導で多忙な日々を送り、貴重な息抜きは「たまにするゴルフ」という。

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