【一問一答】尚弥、ウバーリとの対戦“熱望”「拓真の敵討ちをしたい」

 ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝に勝って優勝したWBA、IBF王者の井上尚弥(26)=大橋=が8日、横浜市鶴見区の大橋ボクシングジムで一夜明け会見を行った。

 尚弥の一問一答は以下の通り。

 --今の心境は

 「やっとこのトーナメントが終わった。正直ホッとしているのと、一区切りついたなという気持ちでいっぱい」

 --疲れは

 「眠いです。一睡もできていないので。眠いんですけど、アドレナリンで寝られないという不思議な感覚。筋肉痛もきているし、ちょいちょい打たれたので、後頭部とかもちょっと痛みがあったり、今までにない体の状態」

 --心地良さは感じている

 「心地良いですね。やっと世界戦をやったというか、ボクサーになれたというか、自分の中ではこれがボクシングだと。殴り合ってこそ。楽しかった。この傷がまたうれしいというか、変な気持ち」

 --2回に左フックでドネアをぐらつかせた

 「正直あの段階では早い決着になると感じていた。ただその後にもらった左フックですべてが壊れた」

 --右目の上をカットした瞬間はどう思った

 「カットに関しては何の問題もなかった。眼球がダメージをおって、ずっとぼやけている、ドネアが2人いるような状態が最終ラウンドまで続いてしまったので、やむを得ずに左を使ったポイントアウトという作戦に切り替えるしかなかった」

 --映像で見て1回の出だしはどうだった

 「1ラウンドの出だしが良すぎたために、若干の気持ちの余裕がちょっと出たのかなというところは少しある。あそこの左フックはボディーにくると思っていたパンチが、顔面にとんできたので、そこはドネアの上手さ」

 --6回のインターバルで足をたたいていたが

 「少しの違和感。それほど試合に影響するまでのものではなかった」

 --9回の右ストレート被弾のダメージは

 「正直効きました。それを持ちこたえた一つの理由は息子の存在。効いた瞬間に、息子の顔が一瞬よぎった」

 --後半の闘いは

 「7、8、9ラウンドは少し捨てた。自分の回復と、前半のポイントの貯金があるかなと、陣営と話しながら感じていたので。残り3ラウンドはしっかりとろうという作戦だった」

 --11回のダウンは

 「幻の10カウントですか?(笑)ダウンをとれたことで最終ラウンドで少し余裕を持って闘えた。山場の一つとして見せることができてよかった」

 --左ボディーがそれまで少なかったが

 「前半にボディーは、警戒して打てなかったが、11ラウンドでうまくボディーが入って山場を迎えられたのでよかった」

 --観客の後押しは感じた

 「感じましたし、ファンの後押しが欲しくて自分もああいう(観客をあおる)行動をとった。プロに入って、あそこまで競った試合は初めてだったので、改めてファンの方の声援の後押しの大切さを感じることができた」

 --12ラウンド闘い終わったあとに、ドネアと抱擁をかわしたが

 「あれがボクシングの醍醐味(だいごみ)、良さだとすごく思う。ドネアを尊敬してやってきた。試合が終われば関係なくたたえあうだけ」

 --昨日打ったパンチの中で感触が良かったのは

 「5ラウンドに打ったパンチは感触があった。(ドネアは)やっぱり打たれ強い。フェザー級で闘ってきたキャリアがあるので」

 --ドネアの左フックはどうだった

 「ガードの上から受けた感覚では全然大丈夫だった。ガードの上からはヤバイという感覚はなかった」

 --打たれ強さを表現できた

 「自分のことは自分が一番わかっているし、試合で試される前に、自分ではあんなものだと分かっていた。疑問に思っていた方に証明できたと思う」

 --試合の反響は

 「感動したという声もすごくあった。それは(対戦相手が)ドネアだからこそ、そういう声もあったと思う。ドネアでなければここまでの感動的なドラマ、試合も絶対におきなかったと思う。ドネアに感謝の気持ちでいっぱい」

 --今一番やりたいことは

 「家族とゆっくりしながら、普通の生活がしたい。平和な日常が戻ってくるうれしさをかみしめながら過ごしたい」

 --より強い選手であり続けたいという気持ちは増してきているか

 「子供ができて、さらに増していっている。負ける姿は見せたくないし、いつまでも強いお父さんでいたいと思う」

 --上の階級へのステップアップは

 「自分はまだしばらくバンタム級に残ってやる。まだまだやりたい選手もいる。いずれスーパーバンタム級が本当に自分の適正階級だと思ったときに、陣営と相談して決めたい」

 --リゴンドーやロマチェンコなど階級が上の選手との対戦については

 「自分のパフォーマンスが本当に発揮できる階級であれば望むが、そうでない階級での試合は別に望みはしない。その時々の体調と自分の体重と、適正階級の中で闘っていきたい」

 --バンタム級の中でもまだ闘っていない選手がいる

 「ウバーリと闘いたい。気持ち的には拓真の敵討ちをしたい」

 --トップランク社と契約した

 「このトーナメントで優勝すれば契約できるという話だったので、優勝して契約できてホッとしている」

 --今後目指すものは

 「ここまできたら最強を証明していくだけ。バンタム級で残り何試合やるかはわからないが、その中で充実した闘いをしていきたい」

 --最強を証明するとは

 「もうバンタム級で敵がいないというぐらいに。今、バンタム級で残っているのはウバーリ、テテぐらいですかね。充実した試合ができるとすれば、そういった選手と試合をしたとき。強い相手と片っ端からやりたい」

 --ドネアとの再戦はある

 「ないんじゃないですか」

 --残っているのはウバーリとテテと言ったが、なぜネリとリゴンドーを外した

 「ネリは気を使って(笑)。リゴンドーは本当に階級を落としてくるのか。現実味のある選手を言った」

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