東京五輪 マラソン開催地変更 IOC幹部「他競技も課題」

 国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員長が東京都に対し、競技会場を札幌市へ移す案が浮上している2020年東京五輪のマラソンと競歩以外の競技についても、「暑さ対策に課題が残る」と問題を提起していたことが29日、都関係者の話で分かった。コーツ氏は具体的な競技名には言及していないが、大会組織委員会の関係者によると、トライアスロンやマラソンスイミング(男女10キロ)で暑さ対策が課題に上がっているといい、都関係者も懸念を示している。

 30日から都内でIOC調整委の会合が始まり、これらの競技についても議論になる見通し。ただ、いずれも水泳を含む競技のため会場の変更は極めて困難で、競技時間前倒しの選択肢が残されているという。

 コーツ氏は25日、都庁で小池百合子知事と会談した。都関係者によると、コーツ氏は競技会場の選定に権限を持つ国際競技連盟(IF)の関係者から、「陸上以外の競技についても、暑さ対策への疑問の声が出ている」との話を持ち出した。コーツ氏は「われわれが(東京で開催できるよう)そうした声を抑えている」と強調。コーツ氏の指摘に対し、都関係者は「他の競技についても、他会場で開催される恐れがある」と不安視している。

 現在、男女トライアスロンのスタートは午前7時半、マラソンスイミングが午前7時となっているが、時間の前倒しは各競技関係者からも要望が出ていた。

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