桑田、立浪、片岡…「PL」のレジェンドがチーム結成 甲子園めざす

 高校野球の甲子園大会で春夏合わせて計7度の全国制覇を誇る大阪・PL学園硬式野球部のOBらが、11月9、10日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれる「マスターズ甲子園」への出場を目指してチームを結成し、話題を集めている。

 21日に初戦を迎える大阪府予選の登録メンバーには、OB会長の桑田真澄氏(51)をはじめ、1987年春夏連覇メンバーの立浪和義氏(49)や片岡篤史氏(49)らプロでも活躍した名選手が名を連ねる。学園を経営するPL教団の方針により、高校の野球部自体は休部中。OBらの活躍を名門復活の足がかりにできるか。(嶋田知加子)

 ■変わらぬ存在感

 PL学園のOBらがマスターズ甲子園への挑戦を正式に表明したのは昨秋。最初は周知が足りなかったが、今年1月に新会長となった桑田氏がOB総会で呼びかけるなどし、既に100人近くが登録メンバーとなっている。

 「僕がOB会長に就任するときに話をいただいていた。みなさんに相談したところ、やってみようかということになって、盛り上がって集結した」と桑田氏。胸に「PL GAKUEN」の文字が入ったユニホームも新調し、練習試合を重ねて準備してきた。

 往年の力を示すように練習試合は大差をつけて5戦5勝。対戦相手にとっても豪華メンバーのPL学園と試合を行うのは格別なようで、4月13日に大阪府大東市内のグラウンドで2試合を戦った関西創価のOBらは「同じグラウンドでプレーできたのは感動」「伝統のユニホームは全盛期と変わらない威圧感があった」などと感想を話した。

 ■名門野球部復活へ

 監督を務めるのは桑田氏や清原和博氏(51)の1年先輩の清水哲氏(53)。プロを目指しながら試合中の事故で頸椎(けいつい)を損傷した清水氏は車いすで指揮を執り「伝統あるチームだし、恥ずかしいプレーはできない。しっかり守って攻撃につなげるPLの野球を前面に出し、強さをアピールしたい」と強調する。

 その先にあるのは、野球部復活への思いだ。大会を主催する全国高校野球OBクラブ連合の理事長で神戸大学大学院の長ヶ原(ちょうがはら)誠教授は「マスターズ世代は恩返しをしたい思いがある。高校時代に野球をやってきたから、この年齢になっても楽しめるというのを現役の球児に伝えたい気持ちが強い」と説明する。

 甲子園で名勝負を繰り広げてきたPL学園の野球部は不祥事や監督の後継問題もあって、2016年夏に休部した。「(活動再開に向けて)自分たちでできる限りの準備をしたい」と桑田氏。チームのまとめ役などを務める宮川武治氏(52)は「挑戦をきっかけに注目されることで、野球界全体の盛り上がりへとつながれば…」と期待する。

 OBクラブ連合の加盟校は現在41都道府県の660校。年々増えており、「PL学園効果は間違いなくある。他の名門校にもOBチームができれば」と長ヶ原教授。「高校野球の聖地」を目指す思いに年齢は関係ない。

     

 ■マスターズ甲子園 元高校球児が出身校別に世代や球歴を超えてチームを結成し甲子園球場でのプレーを目指す大会。2004年に第1回が行われ、今年で16回目。抽選で参加する都道府県を決めた上で各予選を実施し、計16チームが出場できる。32チームで争う大阪府予選は4月21日に始まり、代表決定戦は8月31日。PL学園は、みなと堺グリーンひろば硬式野球場(堺市)での初戦で東淀川と対戦する。5月12日の2回戦に進めば、桑田氏も駆けつける予定。「三回までは34歳以下、四回以降は35歳以上」(本大会)-などの特別ルールが設けられている。

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