20年ぶり 道産子幕内力士 旭大星「支えてくれる方に懸賞金をあげたい」

 北海道出身として26年ぶりの新入幕を果たした旭大星が奮闘している。錦木を下して2日目からの3連勝に「体が動いている」とにっこり。28歳の道産子が国技館、そして地元の好角家を大いに沸かせている。

 「捕まったら勝てないので動いていこう」という狙い通りの相撲だった。立ち合いで力強く踏み込んで主導権を握り、いなして相手のバランスを崩す。休まず攻め立てて最後は押し倒し。「立ち合いから流れがよかった」と自画自賛した。

 北海道は大鵬、北の湖、千代の富士という昭和の大横綱をはじめ、八角理事長(元横綱北勝海)らを輩出してきた。だが、平成10年夏場所の北勝鬨を最後に、幕内力士の不在は20年も続いた。新入幕に限れば4年初場所の立洸以来だ。

 入幕してうれしいのが懸賞のかかる取組が増えることだ。初白星を挙げた2日目の取組では、4本を獲得して支援者らにプレゼント。「師匠(元関脇旭天鵬の友綱親方)が懸賞をいろんな方にあげているのを見て、自分もと思っていた」と念願成就を喜ぶ。

 「懸賞金でおいしいものを食べたりして自分のためにも使いたい」と冗談めかして周囲の笑いを誘いつつ、本音は「支えてくれる方々にもっともっとあげられたらいいですね」。初土俵から10年の努力を実らせた苦労人の恩返しは始まったばかりだ。(奥山次郎)

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